神谷幸夫
風光明媚な恩納村の高台に谷茶の丘を開設して36年。
まだまだ老人ホームという施設が認知されていない当時、環境設備やご利用者のケアに関しても試行錯誤をしながらの開設でした。
困難な中でも、信念としていたのがご利用者の目線に立ったお世話です。長年住み慣れたご自宅を離れての新たな生活は、少なからず不安や寂しさを抱くことでしょう。私たちはその不安を取り除き、心地よく暮らしていただけることを最優先に支援してきました。
お年寄りは敬い、大事にする。沖縄では古くからこの教えが根づき、実践されています。私自身そのような環境で育ったこともあり、ご高齢者に寄り添う仕事に携わるようになったのは、ごく自然のなりゆきだったと思います。
谷茶の丘は、2006年、「谷茶の丘.雅」として新しく生まれ変わりました。しかし、ご利用者の目線に立ったケアという設立当初からの思いは変わりません。お部屋全てを個室にすることでプライバシーを守りながら、少人数グループでケアを行うユニット制を実践することで家庭らしさを取り入れました。
真心、真実、純真、真剣、真摯。たくさんの言葉に使われる「真」には、「偽らないこと以外に、不純なものが全く含まれていない」という意味が込められています。理事長として、一人の医師として私自身日々心がけてきたこと、それが「真」。お一人お一人としっかりと向き合い、心と心を通い合わせることそれこそが本物の介護、看護だと考えます。
私たち谷茶の丘.雅は、ご利用者やご家庭に対して、偽らない真心のケアで支援していきます。
社会福祉法人「ゆうなの会」
創設者 神谷幸夫