九社連老施協職員研究大会(鹿児島県)で実践報告してきます!

 今月の7月23日(木)~24日(金)の両日、鹿児島県鹿児島市において「平成27年度九社連老施協職員研究大会」が開催されます。この研究大会は九州各県の老人福祉施設職員関係者が一堂に会し、講演会等を通して社会福祉の動向等について学び、またその後の研究部会において、現場で取り組んでいる各地の実践活動の成果や課題等について学ぶことを目的としています。
 昨年行われた沖縄県老人福祉施設職員研究大会にてデイサービスセンターせんりょうの発表がその研究部会の代表として選考されたこともあり、それで今回の九州大会で実践報告する機会を頂きました!

 どういった内容の実践報告をするのかを職員に知ってもらうために、また発表練習の意味合いも込めて、昨日の職務会において報告予定の発表をしていただきました。

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 デイサービスセンターせんりょうにて取り組んでいる夢プロジェクト…このプロジェクトは、利用者のお一人お一人の夢をスタッフが個別に支援し、実現するプロジェクトのようです。
 今回の事例報告では、利用者A様が過去に野菜作りに取り組んでいたこと、そのA様が作った野菜は市販されている野菜よりも甘みや旨みがあり美味しかったとのこと、その野菜作りに関心はあるものの、3年前の骨折をきっかけにA様自身「どうせできない」と諦めていたとのこと…等のこれまでの経緯報告がありました。

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 そのA様の「再び野菜を作ってみたい…」という想いを実現することを目的とした夢プロジェクトが実施され、具体的にはA様と職員が共に育てる苗を選定するところから、その後の土づくりや水やり、収穫までの実践報告がありました。
 収穫された立派なゴーヤーは、A様の「皆に食べてもらいたい」との想いから、料理教室にて提供され、そこでA様も一緒に調理に参加し、参加者の「美味しい!」の声に喜びを感じていたA様の様子が報告されていました。

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 デイサービスセンターせんりょうのスタッフはこの一連の経緯を踏まえ、A様は実はゴーヤーそのものを育てるのが目的ではなく、実は美味しく育てたゴーヤーを皆に食べてもらって、皆に喜んでもらいたかったのではないか…との新たな気づきを得たようでした。

 夢プロジェクトは夢を実現することだけが目的ではなく、夢を通して利用者の生活意欲を増進させ、生きがいや役割をもって生活していただくことを最大の目的としているとのことでした。

 この素敵なプロジェクトをぜひ今後も継続し、生活意欲を増進させるような利用者皆さんの夢を次々と実現させて頂きたいと思います。また別のプロジェクトの実施報告も楽しみに待っていますね。

 鹿児島大会での発表、上手くいくことを願っています!